4.従業員の衛生管理

衛生手洗いのABC

食器や調理用具はこまめに洗剤などでキレイに洗い、作業場も作業の前後に確実にメンテナンスしておけば、「衛生管理は完璧」と言えるでしょうか?ここで、もうひとつ見逃してはならないことが、調理に関わる人の衛生管理。中でも、たった今からでもすぐに実践できるのが、「衛生手洗い」です。

1お店の衛生を左右する手洗いの良し悪し

大事なのは「お客様に安全をお届けする」意識を持つこと!

見た目にはキレイな手や指も、実はホコリや土、皮脂や汗などによって実はとても汚れています。そして、その汚れの中には大腸菌や黄色ブドウ球菌など食中毒を引き起こす菌も含まれています。「少しぐらいなら大丈夫」と考えて、手洗いをせずに調理作業を行うと、お出しする料理に菌がつく場合があり、食中毒が発生する危険性が高まります。
こうした危険も、しっかり手洗いすることで防ぐことが可能です。作業に従事するスタッフ全員が「お客様に安全をお届けするのだ」という意識を持つこと、そして全員が手洗いを徹底することで、店内のクレンリネスは実現に近づいていきます。

大事なのは「お客様に安全をお届けする」意識を持つこと!

たとえば、こんな状況はありませんか?

  • 1洗ってはいるけれど‥‥

    5~10秒程度、水洗いだけで済ませてはいませんか?
    あるいは、洗い終わった後、濡れたままの手で作業を行っていませんか?



    2みんなが同じタオルを共用

    手洗い場で手拭きタオルを共用してはいませんか?使用後の湿ったタオルは菌が増殖してしまうことがあり、1枚のタオルを共同で使用していると、人から人へと菌を媒介してしまう場合もあります。できればペーパータオルを使用したいものです。



    洗ってはいるけれど‥‥
  • 3固形石けんを使っている

    固形石けんには適度な湿り気があることから細菌の住みかに。また、石けん置きにたまった石けん水も、細菌にとってはエサになることもあり、空気に触れない容器に入った液体石けんが望まれます。

    固形石けんを使っている
  • 4全員正しく手洗いしていますか?

    たった一人のために食中毒が発生する可能性もあります。全員が当事者意識をつねに持ち、確実に衛生手洗いを実行することが必要です。

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