3.厨房衛生実践のポイント
建物・造作
1厨房床
洗浄後の目標
ヌメリや黒ずみがなく、滑らないフロアを目指します。
チェックポイント
食材カスや汚れ(とくに油汚れ)などはありませんか?
油汚れの部分では菌が繁殖している可能性があります!
基本的な対策
日々の清掃に加え、汚れを見つけたらその都度きれいにする習慣をつけましょう。特に油汚れは重点的に除去するよう心掛けましょう。
ホースで勢いよく水をかけていませんか?
汚れを含んだ水で什器、備品を濡らして汚染を拡げています!
基本的な対策
水はねして什器を濡らさないよう注意して洗浄しましょう。床面の残水は必ずモップで拭き取りましょう。
洗浄方法
什器・備品の移動
移動できる備品・什器は、作業しやすいように移動。大きなゴミはホウキで掃き取ります。
洗剤の塗布
床面に洗剤をモップで十分に塗布します。転倒防止のため2m四方を目安に区切り、フロア全体を拭きのばします。
洗浄
洗剤塗布後、デッキブラシで床面をこすり洗浄します。
※水を跳ばして什器・備品を濡らさないよう注意してください。
すすぎ
洗浄後、汚水をホースの水流で流します。
※水を跳ばして什器・備品を濡らさないよう注意しましょう。
残水処理
フロアドライヤー(水切りパッド)で床面に残った水を集め、排水溝へ流します。
仕上げ拭き
乾いたモップ、もしくはモップリンガーで固く絞ったモップで床面を拭き、水分を取り除きます。
整理整頓とチェック
作業の前に移動した什器や備品を元の位置に戻した後、全体をチェックします。洗剤分を含んだ水などが備品や什器に飛散している場合は、清掃用ダスターできれいに拭き取ります。
洗浄時のポイント
- 1
-
バケツに洗剤(希釈する場合は希釈液)を1ℓ分作り、なくなったらもう一杯分を作ります。
※洗剤を希釈する場合、水でも洗浄効果は得られますが、45℃~50℃のお湯を使うといっそう効果的に汚れを落とせます。
- 2
-
モップヘッドは2枚用意します。
※1枚目は洗剤塗布に、2枚目は残水処理および仕上げ拭きに使用します。
- 3
-
洗剤塗布による転倒防止のため、洗浄の作業面積は2m四方を目安として作業を行います。
- 4
-
什器の下部までしっかりとすすぎを行い、ゴミや汚水を流し出します。