3.厨房衛生実践のポイント
設備
1シンク
洗浄・除菌後の目標
汚れやヌメリ、食品カスが残っておらず、ニオイもない状態に。
チェックポイント
シンクは清潔に保たれていますか?
オーバーフロー(上部排水口)部分も清掃しましょう。
フタにヌメリがつくと滑りやすく、事故につながります。
基本的な対策
シンクをこすったスポンジに異臭が残るようなら危険信号。毎日、欠かさず洗浄し、素手で触ってもザラつきやベタつきがない、清潔な状態をキープしましょう。
シンクの回りや上の棚に、調理に関係のない物が放置されていませんか?
不潔なシンクは、異物混入の経路になります。
基本的な対策
キッチン内にある物はすべて「異物」として混入の可能性があると考え、物を置かないようにしましょう。
シンクの洗浄方法
シンクの洗浄
スポンジに洗剤をつけ、ステンレスの目に沿って、同じ方向にこすります。汚れがひどい箇所はスポンジにクリームクレンザーをつけてこすります。
オーバーフローの清掃
シンクのオーバーフロー(上部排水口)も細菌が繁殖しやすい部分。ブラシでしっかり清掃します。
水分を除去
水ですすぎ、残った水分を乾いたクロスで拭き取ります。
蛇口の洗浄方法
歯ブラシを使って
蛇口の根元や入り組んだ部分は歯ブラシでこすり洗いします。
洗浄~除菌
油汚れは洗剤で洗って十分に流水ですすいでから、乾いたクロスで水分を拭き取ります。完全に乾いたらアルコール除菌剤をスプレーします。
仕上げ磨き
蛇口の裏側は、クロスを濡らして絞り、クリームクレンザーをつけて、靴磨きの要領でこすり洗いします。
排水パイプの洗浄方法
クリーナー投入
容器ごとよく振ってから、排水溝の中にパイプ用クリーナーを投入します。
※クリーナーの量は取扱説明書に従ってください。ダスキンのパイプクリーナーの場合、キャップすりきり1杯が約70gですので、6杯分が適量です。
水を注入する
水1ℓ程度を注入し、5~10分間そのままにしておきます。
※お湯を使うと激しく反応するので危険です。必ず水を使ってください。
水で洗い流す
反応が終わって泡立ちがなくなると、詰まりが除去されているので、バケツ1杯程度の水を一気に流します。
※詰まりが除去できなければ、上記の作業をくり返してください。これでも除去できない場合は、不溶性異物の詰まり(木片・ゴム・プラスチック・砂・布など)の可能性が高いので、物理的な方法で除去します。長時間放置するとパイプを傷める恐れがあるのでご注意ください。