2.厨房衛生のアウトライン
1食品衛生の7つの「S」
食品衛生の「7S」とは、5つのS(清潔・しつけ・整理・整頓・清掃)に、食品を扱う際に欠かすことのできない「洗浄」と「殺菌」を加えたものを言います。食品の安全・安心を確実に守る仕組みづくりのための土台となる考え方です。下の図は、7Sの考え方を示したもので、「清潔」な状態を目指すための流れを説明しています。
つまり、「整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌」という作業を「しつけ(習慣)」として行うことで、「清潔」というあるべき状態をめざすこと、それが7Sの目的です。
食の安全・安心を実現するため、微生物レベルの清潔を実現
「整理」「整頓」「清掃」「洗浄」「殺菌」を推進するための約束事やルールを守ること
衛生環境の維持管理を図る
必要なものとそうでないものの区別を行い、「要らないもの」を処分すること
「要るもの」の置く場所、置き方、置く量を決めて、識別しやすくすること
ゴミやホコリ汚れなどをはらって除去し、キレイな状態にすること(乾燥状態)
こびりついた汚れなどを水や薬剤につけ、浮かした状態で除去すること(湿潤状態)
目に見えない微生物を殺滅、除去、あるいは増殖させないようにすること