食中毒とは

集団食中毒の事例

第二次大戦後の復興とともに、高度成長期に突入した頃から衛生観念が薄れ、大規模な食中毒が発生しはじめました。近年では、生活環境や自然環境の変化によってウイルス・細菌の生存性や生態が変化したことで、新たな感染症も増えています。

実際に起こった主な集団食中毒

  • 1968

    食用米ぬか油による集団食中毒

    製造過程で混入したPCBによる食中毒。西日本一帯に発生。累計認定患者数は2,246人。

  • 1984

    辛子蓮根による集団食中毒

    熊本産の辛子蓮根によるボツリヌス菌A型食中毒。
    全国13都道府県で発生。患者数36人のうち死者11人。

  • 1988

    錦糸卵による集団食中毒

    北海道千歳市などの学校等で発生したサルモネラによる食中毒。原因は錦糸卵。患者数は10,472人。

  • 1996

    原因食材不明の集団食中毒

    全国で発生した腸管出血性大腸菌O157による食中毒。原因となる食材は特定されず。患者数は堺市で10,322人、うち8名死亡。

  • 1999

    乾燥イカによるサルモネラ食中毒

    川崎市で子ども会行事に参加した児童ら13人が食中毒症状を発症。乾燥イカからサルモネラ菌を検出。全国46都道府県で患者数は1,634人。

  • 2000

    牛乳による集団食中毒

    大手乳業メーカーの加工乳による黄色ブドウ球菌(エンテロトキシン)中毒。近畿を中心に発生。患者数は13,420人。

  • 2007

    冷凍餃子による集団食中毒

    中国産の冷凍餃子から有機リン系殺虫剤(メタミドホス)が検出。兵庫県・千葉県で発生。患者数は10人。

  • 2011

    牛肉ユッケによる集団食中毒

    焼肉チェーン店で提供された牛肉ユッケによる食中毒。腸管出血性大腸菌O111が検出。患者数は37人、うち5名死亡。

  • 2012

    浅漬けによる集団食中毒

    札幌市などで発生した腸管出血性大腸菌O157による食中毒。原因は浅漬けで8名が死亡。「浅漬けの衛生規範」改正へ。

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