ちょっとした気の緩みが食中毒や異物混入などのトラブルにつながる厨房や、お客様の印象を左右してしまうホールに比べて、「お客様には見えないから」「自分たちだけしか使わないから」などといった理由で、スタッフルームのお手入れは疎かになりがちかもしれません。
ですが、スタッフルームの清潔さは飲食店にとって大切なポイント。スタッフがゆっくりと気持ちよく過ごせないということはもちろん、清潔にしていないことで害虫の発生や異物混入の可能性が増大するなど、さまざまな問題が起こり衛生的にも悪影響を及ぼします。
<見落としてませんか? お客様の見えないところ>
衛生的な環境を保たなければならない厨房や、お客様から見えるホールのお手入れはバッチリ!でも、お客様から見えない場所はどうでしょう。あなたのお店のスタッフルーム、キレイに自信ありますか?
※こちらのコンテンツの内容は2018年3月時点の情報です。
お客様から見えない場所のお掃除、疎かにしていませんか?
スタッフルームが不衛生だとこんな問題が…
スタッフルームが不衛生なことにより、起こりうる問題の一例をご紹介します。
●飲食物の食べこぼし
休憩中に食べたごはんやお菓子などの食べこぼしをそのまま放置しておくと、害虫の餌になってしまい繁殖の原因に。
●段ボールなどの不要物
段ボールなどはスタッフルームのスペースをとるばかりではなく、害虫のすみかになってしまう可能性が。
●溜まったホコリ
舞い上がったホコリがユニフォームに付着してしまい不衛生。さらには、異物として料理に混入してしまうことも。
●乱雑なユニフォーム管理
ユニフォームが乱雑に置かれているとシワがついてしまったり、私服と接触することでユニフォームに毛髪や花粉、菌が付着してしまい、見た目も悪く不衛生。
清潔なスタッフルームはこうしてつくる
ポイント1日々のお掃除
定期的なお掃除
厨房やホールだけに限らず、スタッフルームも定期的なお掃除を欠かさずに。また、ゴミ箱のゴミも溜めておかずに捨てましょう。清掃をルール化すると、効率的に清潔な環境を保てるようになります。
清掃作業の「仕組み化」はこうしてページへ気づいたときにサッとお掃除
汚れやゴミが目に入ったらそのままにしておくのではなく、サッとお掃除しましょう。食事休憩の後などは、床や机に食べこぼしが落ちている可能性があるので特に注意が必要です。
ポイント2整理整頓
不要なものは処分
必要なものと不要なものを判断し、不要なものがあれば処分しましょう。「いつか使うかもしれないからとりあえず残しておく」ではすぐに山積みになってしまいます。
厨房衛生のアウトライン 整理とはページへ置き場所を決める
置き場所を決めて保管することで雑然とした状態を防ぐことにつながります。ラベルを貼るなどの工夫をすれば、誰が見ても一目で保管場所がわかるようになります。
厨房衛生のアウトライン 整頓とはページへポイント3ユニフォームの管理
見た目のキレイを保つユニフォームの管理方法
ユニフォームを管理する上で重要なポイントは、定期的にクリーニングすることと、予備を準備し、汚れたらすぐに交換すること。保管の方法は、しわを極力つけないためにハンガーにかけての保管がおすすめ。ハンガーラックなどを置くスペースがない場合は、きちんと折り畳んで保管するようにしましょう。
衛生的なユニフォーム管理の方法
私服に付着しているゴミや菌をユニフォームにつけないために、それぞれゾーンを分けて保管することが大切。その際、私服とユニフォームが接触しないように十分なスペースを空けましょう。
お店全体をキレイにするという意識をもって
今回ご紹介したように、スタッフルームも清潔にしておかなければ、せっかく厨房のお手入れを徹底しても衛生上の問題が発生してしまいます。また、衛生的な環境の実現だけでなく、スタッフが快適に過ごすことができる空間づくりのためにも、お店全体をキレイにするという意識をもって、清潔なスタッフルームをキープしましょう。