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<衛生環境向上大作戦③>

アピアランスの定着が、衛生意識の向上に

アピアランスの定着が、衛生意識の向上に

お店の運営をより円滑にするための衛生環境向上大作戦シリーズ、1回目はスタッフ教育の必要性、2回目はスタッフの衛生意識アップの方法をご紹介しました。シリーズ最終回の今回は衛生意識の基本とも言えるアピアランスに焦点を当てて、スタッフ教育について考えていきたいと思います。
※こちらのコンテンツの内容は2016年10月時点の情報です。

まずは、アピアランスの大切さを知ることから。

身だしなみとおしゃれの違いのイメージ

アピアランスに気を配ることは、飲食店で働くスタッフとして当たり前のこと。衛生対策という面からも、お客様に与える印象という面からも大切です。 ところで、あなたのお店にはユニフォームはありますか?ユニフォームには外からの菌を店内に持ちこまないようにする衛生面の機能の他、お店に統一感を出すといったイメージ面のメリットなどがあります。アピアランスの意識向上の助けになるとともに、衛生面においても役立つアイテムと言えるでしょう。

アピアランスを考える上で、まずは身だしなみとおしゃれの違いを理解しておきましょう。一般的に身だしなみとは、相手からの印象を第一に考え、服装を選ぶことを言い、おしゃれとは、自分の好みを第一に考え服装を選ぶこと、と言われています。飲食店のスタッフとして、おしゃれを優先するのではなく、身だしなみを整えることは基本中の基本です。
たとえば、アクセサリー(イヤリングや指輪など)。本人は自分を表現するおしゃれのつもりでつけているのかもしれませんが、そのアクセサリーが事故につながることも…。実際、スタッフのものと思われるアクセサリーが混入した料理を食べて、歯が欠けてしまったという事例もあるようです。
ちょっとした不注意や、軽い気持ちでの行いが大問題に発展する可能性を考えることも、接客業の基本です。アピアランスの良し悪しはスタッフ個々の衛生意識を表すだけではありません、お客様にとってはお店の衛生意識を判断する材料となっています。
アピアランスは衛生を考える上での基本と言えるでしょう。きちんとした「一般的衛生管理」を実施していく第一歩としても、スタッフに身だしなみを整えることの重要性を気づかせ、アピアランスに対して意識を持ってもらうようにしましょう。

理想のアピアランスとは?

アピアランスのチェックのイメージ

「アピアランスをきちんとしましょう」と言っても、スタッフ一人ひとりによって、基準は違ってきます。こちらでは衛生的なアピアランスの基準をご紹介します。ぜひ、お店の基準を決める参考にしてください。

<例>
チェック 髪は清潔で耳やエリにかかっていませんか。(男性)
チェック ヒゲはきれいにそり、鼻毛は処理していますか。(男性)
チェック 耳の横や頬にかかる髪は必ず耳にかけましょう。(女性)
チェック 髪の長さが肩より長い場合は、後ろでひとつにまとめ両耳を出しましょう。(女性)
チェック 化粧はナチュラルメイク。香水は不可です。(女性)
チェック ユニフォームに粘着ローラーをかけ、異物を取り除きましたか。
チェック ユニフォームはシワや汚れ、異臭がなく、すべてのボタンをとめていますか。
チェック ベルトはウエスト部分で閉めていますか。
チェック ポケットに私物を入れていませんか。
チェック 爪は短く清潔に。マニキュアは不可です。
チェック 手指にケガをしていませんか。
チェック 時計、指輪、アクセサリーは外していますか。
チェック エリやソデから下着が見えていませんか。
チェック パンツのスソは、だらしなくたるんでいませんか。
チェック 靴(靴ひも、靴底を含む)に汚れや破損はありませんか。

●ユニフォームの清潔さを保つために

ユニフォームの清潔さはアピアランスを語る上で欠かせないこと。洗濯をスタッフ任せにしていたら、個々により清潔さに差が出てきてしまう可能性があります。そうならないためにも、ユニフォームのクリーニングサービスの導入を考えてみてはいかがでしょうか?

ダスキン ユニフォームのクリーニングページへ

スタッフにアピアランスを意識づける方法をご紹介します。

以下ご紹介する方法で、スタッフのアピアランス意識の向上を図っていきましょう。

●ロッカールームに等身大の鏡を設置しましょう。

自分の身だしなみを確認できるように等身大の鏡を用意したイメージ

着替えた後、スタッフが自分のアピアランスを確認できるように、等身大の鏡を用意。全体を正面から確認することができます。また、ホールに出る前に今一度アピアランスを確認する機会もつくれます。

●服装例をポスターにして掲示しましょう。

お店側がスタッフに望むアピアランス像をポスターにして掲示しましょう。その際には、写真やイラストを載せ、ポイントを明確化することでスタッフがすぐに理解できるようなつくりにすること。チェックポイントを箇条書きにしたチェックリストのような形式でもかまいません。正しいアピアランスをひと目で理解できることが重要です。

●就業前の確認

スタッフ同士で身だしなみをチェックするイメージ

就業前にチェックリストを参考にアピアランスをチェック。スタッフ同士で確認しましょう。そうすることで、自分以外の目を通してチェックすることができます。また、常にチェックをすることで正しいアピアランスが定着していきます。

今回はシリーズの最終回として、スタッフのアピアランスのあり方についてご紹介しました。オーナーや店長からの注意ではなく、スタッフ一人ひとりがアピアランスに高い意識を持ち、お互いでチェックしあえるお店でありたいものです。
今回の内容を、ぜひ参考にしてスタッフのアピアランスに対する意識の向上につなげていきましょう。アピアランスに対する意識の向上が、衛生意識の向上にもきっとつながっていくことでしょう。
よりよいお店づくりはスタッフとともに。衛生問題の起こらないお店、そして繁盛するお店を目指し、スタッフとともに成長していきましょう。

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