知っておきたい
「衛生環境づくりのポイント」

できてますか?
異物混入対策

できてますか?異物混入対策

異物混入はお客様の楽しい時間を台無しにしてしまうだけでなく、ケガの原因になってしまうことも。関係のないものが入り込んでしまう原因は些細なところに転がっています。飲食店を経営する上での大きな衛生問題、異物混入について学びましょう。

異物混入はこんなに発生しています

異物混入時の対応イメージ

飲食を取り扱う事業を行う上で、避けて通れないのが異物混入の問題。事業者としては誰もが起こしたくないとお考えでしょうが、残念ながら根絶することは難しい事故のひとつです。平成25年度中に東京都下の保健所に持ち込まれた異物混入に関する苦情や相談件数は755件、そのうち飲食店での事故が416件で、約55%を占めています。公的機関に持ち込むまでもない、と判断される事例も少なくないでしょうから、事故の件数自体はこの何倍にもなるものと考えられます。

異物混入事故に関する苦情件数
(平成25年度)

異物混入事故に関する苦情件数(平成25年度) 異物混入事故に関する苦情件数(平成25年度) ※東京23区および八王子市、町田市での実数(東京都福祉保険局まとめ)

まずは混入の原因と対策を知ることから

異物混入の主な原因は、毛髪、厨房に持ち込んだ私物、機器の部品、食器などの破片、ゴミ、ホコリ、虫など。たとえば、このような事例が代表的なものと思われます。

<CASE1>
某ファーストフード店でチキンを食べていると、ガリッとした感触がして、歯が欠けてしまった。見ると、アルミ製たわしの一部が入っていた。古いアルミ製たわしを使っていたことが原因。

<CASE2>
喫茶店でサンドイッチを食べていたら、中にはガラス片が入っており、気づかず食べたことで舌を切った。厨房内で割れたコップを片付けきれなかったことが原因と思われる。

スタッフ一人ひとりが事故防止のための意識を持ち、しっかりと対策を行うことで、その発生を少しでも抑えることができる

使用する物品の管理が確実に行われていたり、破損事故の際の片づけの手順が決められていたら、どちらも防ぐことができたはずです。また、これ以外の混入事故も、その多くはスタッフ一人ひとりが事故防止のための意識を持ち、しっかりと対策を行うことで、その発生を少しでも抑えることができるはず。対策法をきちんと理解し、店舗でルールを決め、気をつけていきましょう。

日々のチェックや声かけで、つねに意識しましょう

日々のチェックや声かけで、つねに意識しましょう

なぜか根拠もなく「まさかうちの店でそんなことは起きないだろう」と思っている方や、対策の仕方を知らないために、何をしていいかわからないという方も多いかもしれません。ですが、異物混入はけっして他人事ではなく、あなたのお店でも起こり得る問題として考え、きちんと向き合わなければいけない問題です。
その原因や対処法については、他のコーナーでも述べていますのでそちらを参照いただくとともに、下記のような簡易チェックリストを活用して発生ゼロを目指すことが大切です。

■簡易チェックリスト(例)

簡易チェックリスト(例)

定期的にチェックを行ったり、スタッフ同士で声を掛け合うなど、つねに意識することで、必ず減らすことができる異物混入事故。「明日は我が身」と自戒しつつ、安全な作業を心がけましょう。

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