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<「掃除の哲人」養成講座③>

クレンリネス
維持するために。

クレンリネスを維持するために。

「仕組み化」を通じて、お店のクレンリネスが確立されてきたはずです。そして次にテーマとなるのは、この状態をいかにキープしていくかということ。前回の例で示した「仕組み」をうまく回し、絶えず確認・改善していくことで、キレイな店舗を長く保つことができるでしょう。
※こちらのコンテンツの内容は2016年2月時点の情報です。

向上させることよりも、維持することを意識しよう

常に意識すること

スタッフそれぞれが気づいた時、特に決めごとをせず清掃していくという方法では、キレイな時とそうでない時のバラツキが大きくなるばかり。そこで重要なことが、前回ご紹介した基本的な「仕組み」づくりです。

●仕組み化の意義のおさらい

仕組みをつくることで、得られることは何か。それは、意識しなくても常に美しい状態を維持できることです。汚れたからキレイにするという「作業」ととらえるのではなく、「あるべき姿(つねに衛生的で快適な環境)」をスタッフ全員が共有し、その実現のために行う「オペレーション(運用)」であると認識することで、衛生的な環境を維持することがよりラクにできるようになります。

●ごく当たり前のことと考える。それが仕組み化実現の目安

クレンリネスを仕組み化して、スタッフみんなが常に衛生を意識し、コンスタントに衛生的な状態を保つ。そのことが、時々見違えるほどキレイにするよりも、店舗づくりにとって重要だというのは言うまでもありません。お客様に「あのお店はいつもキレイで快適」と認識していただける状態となり、そしてスタッフ自体が「キレイな状態」を当たり前のこととして考えるようになることが「仕組み化」定着のバロメーターと言えるでしょう。

想定外の事態への判断力を身につけよう

何を優先すべきかを判断し行動するイメージ

仕組み化を意識し、そのための工夫をさまざまな形で進めていっても、想定外の出来事が起こり、クレンリネススケジュール表で決められた項目を100%達成することが難しくなるケースも少なくありません。そこで、何を優先すべきかを判断し、行動する力が必要になります。

●すべてはお客様の快適のために

例えば、「スタッフが急に休んだ」とか、「緊急業務が発生した」という理由で、クレンリネスに手が回らなくなることがあった場合、どうすべきかを判断する必要があります。人手が足りなくなって、お客様対応に追われている一方で、決まりだからといって清掃作業に人員を当てていることはないでしょうか?「しなければならない」という考えを優先して、無理をして掃除するような状況をつくってしまっては本末転倒。目的はお客様にとって快適な空間づくりであり、清掃することがゴールではないと心得ることが大切です。

クレンリネスを維持するポイントは

すべてはお客様の快適のために

最後に、シリーズのまとめとしてクレンリネスを保つための3ヵ条をご紹介しておきましょう。

  1. 「クレンリネスはできていて当たり前」という意識を持つ

    汚れが目立つお店はお客様を不快にさせるもの。逆に、クレンリネスが行き届いていたとしても、お客様にとってはそれが当然の状態。これはスタッフにとっても同じことです。クレンリネスが維持できている状態を普通だと感じるまで、徹底しましょう。

  2. 常に手が入っている状態にする

    まずは整理整頓を徹底して行うこと。それがクレンリネスの第一歩。その上で前回ご紹介したように、「場所/頻度/担当者」を決めて、仕組み化された清掃作業を徹底し、常に手が入った状態にしておくことが重要です。そしてさらに、作業を終えた後の確認を徹底して行うことで、クレンリネスのレベルは向上していきます。

  3. 一人ひとりが行動で示す

    清掃責任者以外のスタッフも、常にクレンリネスを念頭に置いて行動するよう心がけることが大切。「自分が働く店舗には、常にこうあってほしい」というあるべき姿を一人ひとりが思い描き、ゴミを拾う、汚れた場所をサッと拭き取るといった小さな行動を積み重ねていきたいものです。

ゴミを拾うイメージ

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