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パート・アルバイトの定着率を高める店長がとるべき3つの行動

こんにちは。船井総研/フードビジネス支援部/人財マネジメントコンサルタントの田井です。

今回は人材不足時代の中、パート・アルバイトの採用後に店長がとるべき行動をご紹介いたします。
<店長必見!>パート・アルバイトの定着率UPの方法 5Sの徹底! 個別コミュニケーション! 面接実施
① はじめに、店舗メンバーの行動の5Sをしよう!
5Sについては以下のバックナンバーもご覧下さい。
【Vol.2】5Sってよく聞くけど、本当に効果が上がるのか?
/biz/b_column/index_02.html
【Vol.17】お店が変わる5Sは『7つのムダ』から取り組もう
/biz/b_column/index_17.html
5Sは、一般的に店舗環境の改善活動と捉えることが多いです。その一方で、店舗環境だけではなく、業務内容にも適用できると考えています。まずは、5Sの定義と共に、「業務内容の5S」を一つひとつ見ていきましょう。
・【整理】必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てること。
⇒社員含め、スタッフは本当にお客様にとって必要な業務内容に集中しているか?
・【整頓】必要なものがすぐに取り出せるように、置き場所、置き方を決め、表示を確実に行うこと。
⇒必要な業務が明確化されたら、誰が、いつ、どのように進めるか決まっているか?
・【清掃】掃除をして、ゴミ、汚れのないきれいな状態にすると同時に、細部まで点検すること。
⇒業務内容が整頓されたら、OJT・OFFJTを実施して、正しく実施できているかを点検しているか?
・【清潔】整理・整頓・清掃を徹底して実行し、汚れのないきれいな状態を維持すること。
⇒業務内容を簡易マニュアル化し、新人スタッフでも見ながら実施できる状態にしているか?
・【しつけ】決められたことを決められたとおりに実行できるよう、習慣づけること。
⇒スタッフが正しい方法・手順で実行しているか継続的に確認し、店長自ら、当たり前のスタンダードを高め続けているか?

上記を参考に、自店の業務内容を振り返り、改善してみてはいかがでしょうか。
業務内容の5Sは、教育環境整備にもつながり、パート・アルバイトの定着率を高める上でも重要です。
② 定着は個別のコミュニケーションの回数で決まる
①の教育環境整備が徹底されると、スタッフ同士で教え合う文化が醸成され、メンバーの戦力化が進みます。しかし、人不足時代の中では、それだけでは十分ではありません。採用後の定着率を高めるためには、コミュニケーションの回数が重要になります。
そのようにお伝えすると、
「現場でよく立ち話をしているよ」「別に私と話そうとしないからね・・・」
などという声をよく耳にします。
そのような方には、ぜひ現場でできるOFFJTを試してみて欲しいです。
③ 店舗でもできるOFFJTを取り入れよう
ここでお伝えしたいOFFJTは、個別面談です。
前提として、パート・アルバイトに長く働いてもらうためには、ホンネで話し合える文化が大切です。この文化を意図的に作るために、私は目安として1人につき年3回は個別面談を設けていただくように提案しています。
個別面談のポイントは下記の通りです。
・【目的】 指摘:感謝=2:8
・【場所】 他のメンバーに声が聞こえない場所
・【進め方】 聞く:話す=9:1
以上のポイントを意識して進めていただくと、
スタッフ個々人が心を開き、ホンネで話し合う文化につながります。
言いたいけど言えない⇒コミュニケーション回数の減少⇒不信感⇒離職
という悪循環に陥る前に、個別面談の機会を設け、対策をするとよいでしょう。
以上、パート・アルバイトに長く働いてもらうために
店長がとるべき行動3つのポイントをご紹介させていただきました。
株式会社 船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
http://funai-food-business.com/
フードビジネス支援部
田井 哲弥

(公開日 2017年11月6日)

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