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人材不足時代に負けない!
パート・アルバイトの採用活動で押さえるべき3つのポイント!

みなさま、こんにちは。飲食店コンサルタントの森屋俊宏です。

今回は人材不足時代の中、パート・アルバイトをどのように採用すれば良いのか?
そのポイントを3つご紹介します。
採用活動3つのポイント 時期 ターゲティング スピード対応
現在、飲食業界の有効求人倍率は、職種を大きくわけると調理:3.02倍、接客:3.82倍と全業種と比較して2倍以上の求人倍率になります(厚生労働省「一般職業紹介状況(平成29年3月分及び平成28年度分)について」)。
この他に労働力人口の減少や労務問題など、ヒトを取り巻く外部環境は厳しくなる一方です。
そのような中、9月・10月は年間の中でも季節の変わり目にあたるため、
人材採用の視点からみて大切な時期にあたります。
人材採用の原理原則は、“人が動きやすい時に集客活動を強化する”です。
集客しやすい時期・曜日にとことんリソースを投入するマーケティング活動と同様に、採用においてもこの“時期”をおさえておくことが非常に大切です。
例えば、9月・10月は、8月に比べて
高校生・大学生・主婦がより仕事を探す時期になり、
採用を強化すべき“時期”にあたります。
また、来年春に卒業する学生の数を把握し、不足する人員数をこの9月・10月で採用し、11月~定着・教育を行うことで、繁忙期にQSCの品質が向上するストーリーを描いて実践していただければと思います。QSCとは、Q=Quality:品質、S=Service(サービス):サービス(接客)、C=Cleanliness(クレンリネス):清潔・清掃の頭文字の略称です。
次に押さえていただきたいのが、“ターゲティング”です。
自店のパート・アルバイトの方々は、お店の周辺に住んでいる方が多いのではないでしょうか。
主婦が多い住宅地、学生が多い繁華街、高齢者が多い郊外など
地域によっては、お店周辺の人口構成は変わります。
例えば主婦が多い地域では、主婦向けの採用活動を行うことが第一優先です。
一方で学生が少ない地域で週末の学生バイトを採用したい場合は、
① 他社とは違う働く魅力を訴求する
② 分母が少ない分、採用活動の期間を長くする
③ 採用活動の経路を今より増やす
必要があります。
ただし、確率論でいいますとターゲットのボリュームゾーンを狙うことが第一優先です。
ターゲティングを具体的に行った上で、
店頭での求人POPなどは、ターゲットのニーズに応じた内容で貼り出す。
また、採用活動でも“誰に何をどのように”という
マーケティング発想を持って進めていただければと思います。
最後に、応募があった後の面接率アップについてです。
求職者は仕事を探す時、2社~5社ぐらいに同時に応募を出しています。
そのため、自店に目を向けてくれる、選んでいただくための対応が欠かせません。
具体的には、
① 応募後は24時間以内に対応する。
② 面接日は応募日から3営業日以内に設定する。
③ 連絡が取れない場合は、ショートメッセージ(SMS)を送る。
応募から面接までのスピード対応を実践していただければと思います。
たったこの3点を行っただけで、応募後の面接率が40%から60%にあがった飲食店もあります。
以上、パート・アルバイト採用の押さえておくべき3つのポイントをご紹介させていただきました。
どれもすぐに実践できるものなので、取り組んでいただければと思います。
株式会社 船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
http://funai-food-business.com/
フードビジネス支援部
森屋俊宏

(公開日 2017年10月10日)

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