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【店舗で必要なマネジメントの種類と管理方法】

コラムをご覧の皆様、こんにちは。
株式会社船井総合研究所 地方創生支援部の石本泰崇(いしもとやすたか)です。

今回は、サービス業の店舗で必要な「店舗マネジメント」についてお伝えします。
【店舗で必要なマネジメントの種類と管理方法】
=今回のポイント=
■ 現場で必要なマネジメントの種類
■ PDCAを回すための取り組み事例
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■ 現場で必要なマネジメントの種類
サービス業の現場で必要な取り組みとして「マーケティング」と「マネジメント」があげられます。マーケティングは集客を目的とした戦略立案を実行することで、マネジメントはマーケティングを成功に導くための要因分析(現状把握)であり、主にヒト・モノ・カネの管理といわれています。
「ヒト」人材管理(採用、教育、評価)
「モノ」主に商品管理(在庫、原価、粗利、ABC分析、出数動向)
「カネ」収益含む数値管理(売上、利益、原価、人件費、KPIなどの予実管理)

マネジメントの流れを整理すると以下のようになります。
①予実管理(確認)⇒②現状分析(要因分析)⇒③優先順位を決めてPDCAを回す

①予実管理(確認)について
最初に予算と実績のギャップを確認します。店舗マネジメントにおいて最も重要ともいえるのが予算管理です。予算(=目標)達成するために具体的にどのような取り組みをすべきかを考えてみましょう。
例えば、売上予算達成のために集客をするのか、単価アップをするのか。その計画に対して具体的にどのような行動(営業)をするのかを実現可能レベルで現場に落とし込むことが大切です。客数アップの取り組みとしてSNSフォロワーを増やすのか、もしくはLINE会員を獲得するのであればどのように仕掛けるのか。その方法までしっかりと計画して実行できるようにする必要があります。

②現状分析(要因分析)について
マネジメント脳になるいちばんの訓練は「要因分析」をすることです。

結果に対して、なぜその結果になったのか?その原因を追究することが大切です。
予算(目標)達成したからOKではなく、なぜ予算(目標)が達成できたのか?
予算(目標)未達成の場合、なぜ達成できなかったのか?
好調要因、減少要因の両側面で分析します。

好調要因は成功事例としてノウハウ化し、社内(他店舗)へ横展開できるかも検討しましょう。また、好調な点をさらにブラッシュアップできないか?もっと予算を上回れないか?その方法を模索する思考を習慣づけましょう。未達成を達成させようと努力するより、達成できた事項をさらに最大化させる方が予算(目標)達成の可能性が高まります。
減少要因には再発防止の対策が必要です。何が足りなかったのか?タイミング(時期)が悪かったのか?など、未達成時には達成できなかった理由が必ずあるはずです。
「今回はダメだった」で終わらせるのではなく、同じ失敗を繰り返さないように分析することを習慣づけましょう。
■ PDCAを回すための取り組み事例
③優先順位を決めてPDCAを回す について
これまで上記でお伝えしていたことが、実はそのままPDCAとなります。
「P」計画を立てる
 予算(目標)設定し、達成(実現)に向けて具体的な行動計画を立てる
「D」実行する
 全員参画型でまずはやってみる。素直に実行することが大切です。やらなければ何も始まりません。失敗しても学びはあります。
「C」確認する
 実行してみてどのような結果になったのか、要因分析もしっかりと行いましょう。やったらやりっぱなしで終わるのではなく、成果が出ても出なくても、原因を追究するクセを身に付けましょう。
「A」修正する/改善する
結果が良くても、さらにブラッシュアップする計画を立て直します。結果が悪いときは再発防止策を講じて修正し、改善策を考え、必ず再実行しましょう。

計画(P)を立てるときには必ず実施期間(1か月単位なのか1週間単位なのか)を決めます。目的達成のために最も重要なのはスケジュール管理の徹底といっても過言ではありません。
思い付き、行き当たりばったりからは良い結果は生まれません。

マネジメント業務の時間をしっかりと確保し、PDCAを確認するルーティンを身に付けることでマネジメント力は蓄積されていきます。
これは人材育成でも同じです。
例)
・育成計画(いつまでにどのレベルになって欲しいか)を立て、シフト作成時にトレーナーを決めて実行する
・トレーニング後の振り返りを実施して成果と反省をOFF-JTする
・次回トレーニング向けて準備する

このように、マネジメントを徹底させる手段としてPDCAは有効な取り組みです。
ぜひ上記を参考にマネジメント力を高め、成果につなげていただければと思います。
【株式会社船井総合研究所】
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(公開日 2022年12月20日)

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