ビジネスコラム今すぐ役立つ! 目からウロコの情報を掲載!

中小企業の経営戦略を担う「船井総研」のコンサルタントが、さまざまな業種・業態の方向けに書き下ろしたコラムを掲載!

73

【集客のカギは顧客名簿獲得】
非接触で獲得できる Google フォームを活用したアンケートの実施

コラムをご覧の皆様、こんにちは。
株式会社船井総合研究所 フード支援部の林 恩新(りん・えんしん)です。
今回は、「集客のカギは顧客名簿獲得」というテーマでお伝えします。
飲食店やサービス業など人が中心となる業種において、QSCは命だといっても過言ではありません。そして、QSC を計測する方法はいくつかありますが、最も活用されているのは、やはりアンケート調査です。QSC 点数を集計するだけでなく、集客のカギとなる名簿を構築する手段にもなっています。しかし、従来型の紙でのアンケートやタブレット端末を用いたアンケートなどは、コロナ感染防止対策の視点から見ると、少しリスクが高い手段です。だからといって、システムを外注してアンケート調査のサイトを作成すれば投資コストがかかります。今回は、コストがかからない、そして便利な Google フォームを活用したアンケートの実施方法をお伝えします。
【集客のカギは顧客名簿獲得】非接触で獲得できる Google フォームを活用したアンケートの実施
=今回のポイント=
■ Google フォームの便利な機能を解説
■ 非接触でアンケートを獲得!最後まで記入してもらえるコツ
■ アンケートで顧客名簿を獲得する方法と注意点
=========
■ Google フォームの便利な機能を解説

Google フォームは、Gmail などと同じく Google 社が提供するサービスであり、Google アカウントさえあれば誰でも簡単に操作できるアプリです。Google フォームは「質問に答えてもらう」などさまざまなシーンに対して極めて有力なツールとなっています。そのため顧客アンケートをはじめ、申込書の記入、個人情報の入力、Web テストなど多くの場面でよく使われています。
具体的な操作方法などは本コラムでは割愛させていただきますが、Google 社が詳細な作成方法を公開していますので、URL をご覧ください。
https://support.google.com/docs/answer/6281888?hl=ja
ここで一点、注意があります。Google フォームの設定において「回答者が行える操作」があります。その中に「概要グラフとテキスト回答を表示」という項目があり、これを ONにして作成すると、回答者全員が他の回答者の内容を閲覧できることとなり、個人情報の漏洩につながりますので、必ず OFF にした状態で作成をお願いします。

ここでは、Google フォームの便利なクラウド機能を活用し、社内連携を強める方法をお伝えします。データはすべて Google アカウントに統合され、Google ドライブというクラウドスペースに保存されています。そのため管理者同士が同じ Google アカウントを使用すれば、アンケート自体の編集からアンケート結果の共有・分析まですべて複数のユーザーが同時に操作できます。担当者の間や、店舗と本部の間において、資料のリメイクやコピペ作業が不要になります。フォームの結果をスプレッドシートに集約するよう設定すれば、上記の機能が利用可能となります。こちらの設定方法は下記の URL をご覧ください。
(フォームの回答を表示、管理する→すべての回答をスプレッドシートで表示する)
https://support.google.com/docs/topic/6063592?hl=ja
■ 非接触でアンケートを獲得!最後まで記入してもらえるコツ

上記の流れでアンケートフォームを立ち上げ、アンケートの結果も自動的にスプレッドシートに飛ぶように設定すると、いよいよお客様に記入していただくステップになります。
感染症対策として非接触アンケートにするには、たったひと手間で設定が可能です。それは QR コードの活用です。予め設定しておいたアンケートを QR コード化してテーブルや会計時など目に付きやすい場所に立体 POP として設置、また店内チラシなどに添付することで、お客様ご自身の端末でアクセスして記入してもらうことが可能になります。
QR コード化については、Google Chrome を使用する場合は左クリックで「QR コードを複製」を選択すれば簡単に作成できます。そうでない場合は「QR コード作成」で検索すれば無料サイトがたくさん出てきますので、活用してください。

そして、「いかに最後まで記入していただけるか」はアンケート作成者の共通の悩みです。ここで、Google フォームの「セクション機能」を紹介します。簡単に言いますと、長いアンケートを小刻みにする方法です。アンケートのボリュームが大きくなると回答率が落ちやすい傾向にあります。そのため、せっかく作成したアンケートがずらずら並ぶ長文になってしまうと回答率が落ちて無駄な調査になってしまいます。
ここではセクション機能をおすすめします。すべての質問を一つずつのセクションに設定すると、回答者はスムーズに一つひとつの項目に答えていき、クリアした実感を覚え、回答率が上がる傾向があります。
■ アンケートで顧客名簿を獲得する方法と注意点

顧客名簿は販促活動において極めて強い武器であり、イベント告知や集客の主要な手段として使われています。アンケートを顧客名簿にする方法として「抽選イベント」「誕生日割引」などオーソドックスな手段があります。アンケートの記入に、お客様にとって何らかのメリットを付け加えると、個人情報を入力してもらいやすくなります。

ここで注意しなければならないポイントは個人情報保護法です。法律についてここでは深掘りはしませんが、実際のアンケート作成時に意識してもらいたいのは「個人を特定できる情報」の有無です。例えば、抽選イベントの結果を送信するためアンケートに携帯電話を記入してもらったが、氏名の記入がない場合は個人情報には当たりません。しかし、氏名と携帯番号を同時に取得した場合は個人情報になります。取り扱いは慎重に行う必要があります。また、回答者の不安を取り除くために、『今回のアンケートで記載いただいた個人情報を第三者に提供することはございません。』などの文言や、自社のホームページにおいて公開している『個人情報保護方針』などのリンク先も記載しておくとよいでしょう。

以上、Google フォームを活用した顧客名簿の獲得方法をお伝えしました。非接触でアンケートを実施し、その結果を QSC チェックやサービス向上に活用しながら、顧客名簿の充実化にもつなげていきましょう。ぜひ皆様の店舗でも Google フォームをしっかりと導入し、より安全かつ効率的なアンケート調査を実施してみてください。
【株式会社船井総合研究所】
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
https://food-business.funaisoken.co.jp/

(公開日 2021年7月12日)


Q:クオリティー(品質)、S:サービス(サービス)、C:クリンリネス(清潔さ)
前のコラムへ前のコラムへ
バックナンバーはこちらバックナンバーはこちら

ページのトップへ

カタログ申込み WEBでのお問い合わせ
商品・サービス その他のお問い合わせ 0120-100100 (フリーダイヤル/8時〜20時・年中無休)

ページTOPへ