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【生産性アップ!】飲食店が取り組むべきデジタル活用②

コラムをご覧の皆様、こんにちは。
株式会社船井総合研究所フード支援部の村上祐太(むらかみ・ゆうた)です。
今回は、【生産性アップ!】飲食店が取り組むべきデジタル活用②と題しまして、デジタル活用による業務効率化についてお伝えいたします。
【生産性アップ!】飲食店が取り組むべきデジタル活用②
売上や利益など数値目標達成のための施策を日々練っていく中で、「データの集計と分析」が極めて重要になります。しかしながら、これらの工程を実施しきれていないという課題を抱えている方が多くいらっしゃいます。
データの集計と分析を実施しきれていない原因は以下の通りです。
①店舗運営などその他の仕事もあり手が回らない
②従業員の PC スキルが不足しており実施できない
これらを解決するためには、PC 周りの業務が得意な人員を増やし、手が回る状態にするし かないのでしょうか?
答えは否です。実は、BI ツールを活用することでデータの集計、そして分析のための資料作成の時間を誰でも“ゼロ”にすることが可能です。
今回は、高生産性を実現するために必要不可欠な BI ツール導入の基礎情報をお伝えいたします。飲食店以外の会社様にも役立つ内容です。ぜひご活用いただければと思います。
=今回のポイント=
■ BI ツールの仕組み、できることを把握しよう
■ Google データポータルを活用してみよう
■ 日別での数値推移を確認しよう
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■ BI ツールの仕組み、できることを把握しよう

BI ツールの機能は、「膨大なデータの中から必要な情報だけを抜き取り、集計・資料へのビジュアライズ化を誰でもできるようにする」というものです。
例えば表計算ソフトで数値の管理をする場合、「入力」→「集計・編集」→「資料化」という流れになり、集計・編集には膨大な時間がかかるのと、ある程度の PC スキルが必要になります。

BI ツールでは、初めに集計とグラフの作成などフォーマットを作成しておくことで、その後の運用段階では、入力から資料化までの工程を自動化することができます。
初期段階で PC スキルやフォーマット構築といった工数、それを設定できる人材が必要になるものの、

・進捗管理や効果検証に必要な数値項目は何か?を洗い出す
・BI ツールを使用するためのデータの準備
・BI ツールの初期設定、フォーマット作成

これさえすれば、どんなに PC が苦手な人でもすぐに分析を始める環境を構築することが可能です。これまで苦手な PC 作業に割いていた時間をマーケティングや人材育成などの施策に充てられるようになります。
■ Google データポータルを活用してみよう

では、数ある BI ツールの中でどれを使用するべきなのか?という点においてですが、初めて BI ツールの導入を検討される場合は、前回のコラムで当社の中山よりご紹介させていただいた Google のツールと連動し使用できる Google データポータルの活用をお勧めします。

理由としては、こちらの BI ツールは Google スプレッドシートのデータから必要な数字を抜き出し資料化することができるためです。
複数人でリアルタイムにデータを入力・更新することができ、その内容を即資料化することで施策の PDCA を回すスピードアップの実現が可能です。
また作成した資料は URL で共有することができ、スマートフォンやタブレットなどからも閲覧できるため、場所を選ばず出先でも確認を行うことが可能となります。
さらに Google データポータルは Web サイトの数値結果を測定するツールとも連動ができ、こちらは従業員が手入力をせずともデータを抜き取り分析する準備を整えることが可能です。また、使用するために特別用意しなければならない機材や設備はなく、通常の PCが 1 台あれば誰でも作成ができるため、試しに使用してみるハードルはとても低いです。
■ 日別での数値推移を確認しよう

外部環境が目まぐるしく変わる現在においては、店舗の営業の結果は、毎日細かくチェックし、その推移を追う中で「些細な変化に気づく」「施策の反応を見て PDCA を高速で回す」ということを常に実施していただきたいと思います。
そこで、今回ご紹介した BI ツールを活用いただきながら、無駄な業務は省き、本当に必要な業務に絞る「業務効率化」を実現いただければと思います。
BI ツールを活用し、
・店長が丸 1 日くらいかけていた資料作成の時間が無くなった。
・PC が扱えず細かな数値分析や資料作成ができなかった従業員から、数値を根拠とした施策の提案が出るようになった。
など、生産性アップだけでなく従業員のスキルアップを実現した事例もございます。
実際に活用されているある企業では、予実管理、労務管理、在庫管理に至るまで、さまざまなテーマでの数値管理に活用しており、業績アップだけでなく、人件費の適正化、仕入れの適正化にも繋がりました。
いま一度、自社の現状を振り返っていただき、
・会議体は数字の報告だけになっている
・店長の業務時間が長く問題になっている
これらの状況であれば BI ツールを活用した業務効率化をご検討いただき、明日からの貴社の経営に役立てていただけると幸いでございます。
まだ利用されていない会社様は、この機会にご活用ください。
【株式会社船井総合研究所】
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
https://funai-food-business.com/

(公開日 2021年6月14日)

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