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アルバイトの定着率を高めるために店長が実施すべきこと

コラムをご覧の皆様、こんにちは。
株式会社船井総合研究所 フード支援部の中山樺奈(なかやま・かな)です。
今回は、アルバイトの定着率を高めるために店長が実施すべきことについてお伝えします。
3月、4月はパート・アルバイトの入れ替えが多い時期であり、新人スタッフが入ってくる時期です。そのため店舗では、新人スタッフを戦力化させるための「アルバイトが育つ教育環境づくり」が大切になってきます。なかでも店長に第一に取り組んでいただきたいことは、今回お伝えする「アルバイトが辞めない環境づくり」です。せっかく人材を育てても、辞めてしまっては意味がないからです。
では、アルバイトの定着率を高めるために、どのような取り組みをおこなえば良いでしょうか。今回はワンランク上の施策を3つお伝えします。
アルバイトの定着率を高めるために店長が実施すべきこと
=アルバイトの定着率を高めるための3つのポイント=
■意見を聞き出し、改善意識を持たせる!
■スキルに応じた評価をおこない、成長実感を持たせる!
■アルバイトへ権限移譲をおこない、責任感を持たせる!
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■意見を聞き出し、改善意識を持たせる!
まずはアルバイトの意見を聞くことから始めてみてください。「意見を聞く」といっても、アルバイトが日々の業務をする中での「気づき」程度で問題ございません。定着力に関係するポイントとして「改善意識」が挙げられます。まずは、出勤したアルバイトの意見を聞き入れ、店舗で反映できそうな内容に関しては、お店の改善に活かすように進めて下さい。
ある店舗では「気づきノート」という名前のノートをスタッフルームに置いています。ノートはアルバイトが毎日の気づきを自由に記入することができ、その後、店長よりフィードバックをしています。手軽に始められる一例です。ぜひ実施していただきたいと思います。
■スキルに応じた評価をおこない、成長実感を持たせる!
次に、スキルに応じた評価をおこなって下さい。
評価方法としては、仕事ができるアルバイトには「リーダー」「トレーナー」等の役職(ランク)を付けるか、もしくは給与を上げるかの2つの方法があります。
どちらの方法でも問題ございませんが、どちらの場合でも、まずは評価の判断基準の策定が必要です。その上で、基準を上回る仕事ができたか、そうでないかをアルバイト自身が判断し、主体性を持って仕事ができるように進めて下さい。これらが成長実感を持たせることにつながります。
■アルバイトへ権限移譲をおこない、責任感を持たせる!
最後に行うべきことは、アルバイト以上の仕事をさせることです。そうすることで、アルバイトには責任感が生まれます。
すると、自身の仕事に対して「どこのお店でもできる仕事」から「ここでしか体験できない仕事」へと意識が変化します。たとえば売上管理業務・予約管理業務・発注管理業務などは、アルバイトらは意外に得意です。もしも今、抱えている店長業務があるのであれば、少しずつアルバイトに任せるようにしてみてください。

以上、3つのポイントをお伝えしました。
アルバイトがやりがいを持って仕事をし、定着率がアップすることは、アルバイトの成長だけでなく店舗の成長にもつながります。
ぜひ皆様の店舗でもこの3点をしっかりと導入し、アルバイトが定着する環境づくりを成功させていただきたいと思います。
株式会社船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
https://funai-food-business.com/

(公開日 2021年4月19日)

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