ビジネスコラム今すぐ役立つ! 目からウロコの情報を掲載!

中小企業の経営戦略を担う「船井総研」のコンサルタントが、さまざまな業種・業態の方向けに書き下ろしたコラムを掲載!

64

求人応募数を増やすための採用手法 秋採用編

全国の飲食店店長の皆様、こんにちは。株式会社船井総合研究所の金山です。
今回は、これからの季節に求人応募数を増やすための採用手法をお伝えいたします。
9月のこの時期は例年に比べ、パート・アルバイトの採用活動がより簡単になると予想されます。理由として、新型コロナウイルスの第2波の影響で求職者市場の動きが鈍かったこと、競合(飲食店)の求人掲載数が減っていることなどが挙げられます。
言い換えれば、良い人材が確保できる機会でもあります。この時期にしっかりとパート・アルバイトの人員を確保し、年末年始の忘年会・新年会シーズンに向けてしっかりと業績を上げていきましょう。
では、具体的にどうすべきかについてです。
まずはパート・アルバイトを採用するための根幹である、「応募数を最大化するための手法」を確実におさえていただく必要があります。
採用活動を進めるうえで応募数を最大化するために重要になるのが、【Who(誰に)、What(何を)、How(どのように)】という考え方です。
これはマーケティングの基本であり、どの求人広告に対してもこの3つを意識して作成することが重要です。飲食店の求人においては、具体的には次のとおりです。
求人応募数を増やすための採用手法 秋採用編
Who(誰に)→自社に合う人物像の策定
多くの企業において、この部分が抜け漏れている求人が散見されます。策定方法は、まず自社にはどんな人材が来ているかを分析します。そこでいちばん多い層をベースに、自社に合った人物像の策定を進めていただければよいと思います。人物像を設定する際には、今いるパート・アルバイトさんにヒアリングを行うのもよいでしょう。理想とする、より細かい人物像の策定ができます。
<ヒアリング例>
・入社したきっかけ
・やりがいに感じていること
・今、満足している点、不満を感じる点
What(何を)→求める人物像が好む条件
ほとんどの求人はマス向け(不特定多数の大衆向け)に策定されていることが多いですが、上記で定めた人物像に対して絞り込んで求人内容を掲載することで、他社の求人との差別化を図ることができます。
あるクライアント先では大学生をターゲットとし、「交通費の支給」と「まかない付き」の2つを大きく打ち出しました。すると、応募数が劇的に増え、見事、欲しい人材の採用に成功しました。まず、理想とする人物像に対して「刺さる強みは何か」を考えることから始めてみてください。
How(どのように)→求める人物像が見る媒体
ターゲットに対して適切な媒体で掲載することもポイントとなります。
例えばハローワークを使ってディナースタッフの募集をおこなうと、応募数は少なくなります。しかし、仕込みスタッフや清掃スタッフなど年齢層が高くなる職種であれば、応募数が増える傾向があります。必要とする人物像に対し、何が適する媒体なのかをよく考える必要があります。
以上のように、パート・アルバイトが動き出すと予想される9月に、しっかりと3要素を考慮して募集をかけていただきたいと思います。競合店に対し、一歩抜きん出るチャンスです。
ぜひ、皆様の店舗でも実施していただきたいと思います。
繰り返しになりますが、大切なことなので最後にもう一度お伝えいたします。
パート・アルバイト採用は9月が勝負月になります。例年に比べて採用がしやすいこの機会に、ぜひ上記のポイントをおさえて、多くの募集を獲得してください。
株式会社船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
https://funai-food-business.com/

(公開日 2020年9月7日)

前のコラムへ前のコラムへ
バックナンバーはこちらバックナンバーはこちら

ページのトップへ

ページTOPへ

WEBでのお問い合わせ
  • 商品・サービスその他のお問い合わせ
WEBでのお問い合わせ 商品・サービスその他のお問い合わせ