ビジネスコラム今すぐ役立つ! 目からウロコの情報を掲載!

中小企業の経営戦略を担う「船井総研」のコンサルタントが、さまざまな業種・業態の方向けに書き下ろしたコラムを掲載!

58

Googleの活用で飲食店の集客力を高める方法

全国の飲食店経営者の皆様、こんにちは。
船井総合研究所の太田と申します。
今回は「Googleの活用で飲食店の集客力を高める方法」というテーマでお伝えします。
googleマイビジネスを活用せよ!
飲食店成功のカギとなる集客対策。新規顧客やリピーターを獲得するために、様々な集客方法を試している方も多いのではないでしょうか。
ひと言で集客手法といっても、ポスティング、路上でのビラ配り、ポイントカードの配布といったアナログな手法から、「食べログ」や「Retty」をはじめとしたグルメサイトへの広告出稿、さらにFacebookやTwitterなどのSNSを利用した集客まで、その手法は多岐に渡ります。
特に最近は消費者の嗜好の多様化、そしてSNSの発達を背景に、様々なWEBサービスが登場し、消費者がWEB上で飲食店を探す手段が劇的に増えました。
これに伴い、飲食店側も集客ツールとしてどのWEBサービスを利用すべきかを吟味する必要に迫られています。集客にかけられる時間・予算は限られているため、その中でより効果が得られるサービスを選ぶことが重要です。
そこで今回は、飲食店の経営者や店長なら喉から手が出るほど欲しい、無料で使える集客ツール「Googleマイビジネス」の運用方法をご紹介します。
■Googleマイビジネスとは
GoogleマイビジネスはGoogleが提供しており、店舗の住所や電話番号、営業日時などの情報をGoogleマップ上に登録できる無料のサービスです。
ここに登録しておくと、Google検索で「店名」もしくは「地名+業態名(例:大阪 ラーメン)」などで検索した時に、その地域で関連性の高い店舗がリストアップされ、検索結果の上位に表示されます。そしてその画面からは店舗までの道順が確認できたり、店舗に電話をかけたり、自店のWEBサイトにアクセスすることができます。
Google検索でお店を探している検索ユーザー(お客様)に対して、正確かつ最新の店舗情報を伝えることができます。
近年、Google検索でのローカル検索需要は極めて高まっています。また、ローカル検索による集客は高い効果が見込まれます。
しかし、ただGoogleマイビジネスに登録しただけでは、当たり前に上位表示されることはありません。しっかりと「MEO対策(MAP Engine Optimization)」を施す必要があります。
■細かな情報設定とマメな更新が上位表示のカギ
まず初めに重要となるのは「オーナー登録」をしているかどうかです。
自店のGoogleマイビジネスを見たときに、「このビジネスのオーナーですか?」と出ていれば、その文をタップ/クリックすることでオーナー登録ができます。すると、Googleマイビジネスで発信する情報をこちらで修正できるようになります。
(自店をGoogleマップで見たときにも「このビジネスのオーナーですか?」と表示が出ます。ここからの登録も可能です。その際には登録店舗の電話番号にリアルタイムで認証のための確認電話がかかってくるため、一般検索ユーザーが勝手にオーナー登録をすることは不可能な仕様になっています。)
オーナー登録をした後は、正確な情報登録、特に店舗のカテゴリを適切に設定することが必要です。また、店舗の世界観が伝わるような写真の登録や、店舗で扱っている商品の説明、投稿機能を利用した高頻度の情報発信が上位表示のポイントです。
お店の説明をする詳細文(上限750文字)は必ずキーワードを意識して作成しましょう。
例えば、大阪にある喫茶店の場合、「関西」というローカルキーワードより「大阪」というキーワードの方が検索ボリュームが大きいことが予想されます。大阪のどこにあるのか。「梅田」など、さらに絞り込んだ地名を入れるのも効果的です。
また、検索ユーザーは「喫茶店」ではなく「カフェ」と調べる人が多いでしょう。さらには20代女性など、ターゲット層を文言に入れるのも一つの手法です。このようにキーワードを意識した文章にすることで検索に引っ掛かりやすくなり、認知されます。
例)
× 関西の喫茶店です。
◎ 大阪 梅田にある、20代女性に人気のおしゃれなカフェです。
ある繁華街立地にある居酒屋はこれらの対策により、「○○(地域名) 居酒屋」や「○○(地域名) 飲み放題」という検索ワードに対して、Google上で1~2位での表示をさせることに成功しました。また別の地域の飲食店でも、「地域名+焼肉」や「地域名+ラーメン」などビッグワードに対しても表示順位を2位まで上げることに成功しています。
以上のように、まずはGoogleマイビジネスに登録し、次に詳細情報を登録、そして定期的な情報発信をしていくことがMEO対策の流れになります。飲食店の場合、競合他社がまだ登録をしておらず、また登録していたとしても定期的に情報発信をしている店舗はごくわずかです。先手を打ち、上位表示に向けた差別化をおこないましょう。
Googleマイビジネスは、頻繁に機能の追加や調整がなされています。それだけGoogleがこのサービスに力を入れており、だからこそ検索画面でも上位に表示されていると考えられます。
特に、旅行先や観光地にある飲食店でのGoogleマイビジネスは、極めて効果が高いといえます。ぜひあなたのお店でも取り組んでみてください。
株式会社船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
https://food-business.funaisoken.co.jp/

(公開日 2020年3月23日)

前のコラムへ前のコラムへ
バックナンバーはこちらバックナンバーはこちら

ページのトップへ

カタログ申込み WEBでのお問い合わせ
商品・サービス その他のお問い合わせ 0120-100100 (フリーダイヤル/8時〜20時・年中無休)

ページTOPへ