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アルバイトスタッフの入れ替わり時期を戦力ダウンせずに乗り切る方法

全国の飲食店店長の皆様。こんにちは。船井総合研究所の森屋です。
11月に入ると、徐々に年末ムードが出てきます。アルバイトスタッフの採用や教育面において、この時期に取り組んでいただきたいことがあります。
実は11月から動き出すことがカギ!
それは、“来年の春頃にあるアルバイトスタッフの入れ替わり時期”を見越した「人員計画」です。
今回のテーマである“アルバイトスタッフの入れ替わり時期を戦力ダウンせずにいかに乗り切るか?”は、今この時期に考える必要があるのです。
来年に入り、卒業していくアルバイトスタッフの人数が明るみになり、慌てて採用の段取りを進める…。これでは遅いのです。
年始になればアルバイト採用も増え、競合が増えます。ここでもし採用ができても、教育している間に3月・4月になってしまいます。これでは求人広告費が膨らみサービス品質も低下するという典型的なパターンに陥ります。これだけは避けたいところです。
では、どのようなポイントをおさえて乗り切っていけば良いのでしょうか?
■ ポイント① 入れ替わり後を見据えた人員計画を立てる
来年の春ごろ、何名のアルバイトスタッフが卒業により退職するのか?卒業旅行なども見据えると、いつまでに何名のスタッフが必要なのか?これらを逆算思考し、必要人数や必要労働時間の把握をより正確にすることがファーストステップです。
■ ポイント② アルバイトリーダーの育成を強める
アルバイトスタッフの入れ替わり時期を乗り切るためには、アルバイトスタッフを教育できるリーダーが必要不可欠です。店長が休みの時はサービス品質が低下する…などということがあってはなりません。店長頼みの属人的な店舗運営ではチームワークが育ちません。
現状、教育できるリーダーがいない場合は今のうちから候補者を選定し、育てていきましょう。
■ ポイント③ 新人スタッフが育ちやすい環境づくり
人は環境によって言動が変わってきます。5Sといわれる「整理・整頓・清掃・清潔・躾」、この5Sが当たり前のレベルで習慣化している店舗は、アルバイトスタッフが入れ替わったとしても戦力ダウンが起こりにくくなります。
あなたの自宅の部屋は汚れていませんか?定位置管理は当たり前にできていますか?
自宅の部屋が整理整頓されていない店長は、お店のバックヤードも同じ傾向があります。
店長になると周りから注意されることも少なくなります。お客様満足度の向上、そして自己成長に向けて、いかに自己管理ができるかが大切です。
5Sに対する自己管理が強化されることで店舗のQSCの基準が上がります。また、スタッフがより働きやすい職場環境になります。
店長の日頃の習慣が、そのお店の当たり前の基準をつくります。そのラインがより良いものになれば、スタッフが育ちやすい環境づくりへ繋がります。
大切なことを最後にもう一度お伝えします。
12月に入ってから採用活動を進めても費用対効果は悪くなります。11月のうちから上記のポイントができているか、できていないことは何かをご確認いただき、すぐに行動に移していただきたいと思います。
株式会社船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
https://funai-food-business.com/

(公開日 2019年11月5日)


Q:クオリティー(品質)、S:サービス(サービス)、C:クリンリネス(清潔さ)
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