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応募数が増えるアルバイトの求人方法【春採用編】

全国の飲食店店長の皆様。こんにちは。船井総合研究所の森屋です。
5月のこの時期は、4月に続いてパート・アルバイトの採用活動が活発化する時期です。
この時期に必要な人数のパート・アルバイトを採用できるかどうかで、今後、夏の繁忙期のサービス品質や業績が変わってくるでしょう。
採用の差別化! 特にあなたの店舗で働く魅力=採用商品力を磨いていますか?
必要なパート・アルバイトを採用するためには、どのようなポイントをおさえれば良いのでしょうか。
採用の商圏内において競合他社と差別化を図りながら採用数をあげていく方法として“採用の差別化6要素”というものがあります。
このポイントをおさえたうえで採用活動を進めていただければと思います。
■採用の差別化6要素
① 立地 … 求職者から見て、働く場所として良いか(利便性)
② ブランド … 安心・信頼がある店舗または会社であるか(店舗イメージ)
③ 採用商品力 … 働く魅力は何か(応募動機)
④ 集客力 … 求職者への認知度、集客経路、時期(認知活動)
⑤ 対応力 … 応募後の対応スピード、対応品質(惹きつけ)
⑥ 定着・戦力化 … 定着・戦力化が口コミにつながる(紹介・口コミ)
①と②は戦略的な取り組みが必要になるため、すぐに変更することは困難です。
しかし③~⑥は、すぐに対応することが可能です。その中でも特に大切なのが、③の採用商品力です。
求職者から見た、あなたの店舗で働く魅力は何でしょうか?ここを磨き上げ、商品づくりを含めて取り組むことは極めて重要です。
③の採用商品力が特に大切だと述べるのには理由があります。
求職者数は減る一方で競合数は増えていく昨今、④の集客面の求人媒体選びや採用経路選びからスタートする採用活動は、競合他社と同質化し、採用の成功確率が一段と下がっているためです。スタッフの定着なしにはサービス品質や業績向上は望めません。
ちなみに、パート・アルバイトの応募動機のトップ3は次のとおりです。
① 立地
② 時給
③ 勤務時間
これ以外での魅力づくりが大切になるのです。
例えば、ある地方郊外の焼鳥店では、下記のような魅力づくりを行うことで採用がうまくいっています。
現在働いているアルバイトスタッフを対象に、自店で働く魅力についてアンケートを実施しました。今働いているスタッフは、何かしらの魅力を感じて働いてくれているのです。この意見を吸い上げ、魅力を整理・深堀りするのが一番効果的であるためです。
アンケート結果から、「楽しく笑って働ける」「おいしいまかない付き」「働いているスタッフが優しい」「勤務時間が長くも短くも働ける」「コミュニケーション力があがって就活にも有利」という魅力が整理できました。
これを採用ホームページに掲載し、訴求力を強めた結果、応募単価2,000円台で13名の応募が入り、必要人数の6名を採用できました。
同店では魅力の整理だけで終わらせず、これがお店の強みとなるよう、より磨き込みを進めています。
採用もマーケティングと同じく、商品力が一層大切になっているということです。
ぜひ、皆さんの店舗でも、「採用商品力(働く魅力)」の整理や深堀りを進めていただければと思います。
株式会社 船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
https://funai-food-business.com/

(公開日 2019年5月20日)

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