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新人スタッフの定着率を高め、育成する方法

全国の飲食店店長の皆様。こんにちは。船井総合研究所の森屋です。
4月はパート・アルバイトの入れ替えが多い時期です。
各店舗では多くの新人スタッフがいると思いますが、何かのご縁で仲間になったスタッフには、定着していただき大切に育てていきたいものです。
新人スタッフが定着しない…→視点を変えてチェック!!
“定着させて大切に育てる”というと、頭では分かってはいるものの、入社後のパート・アルバイトの定着率を比較すると、店舗によってバラツキがあるのも事実です。
あなたの店舗では過去の定着率はいかがでしょうか?
お客様との接点時間が多いパート・アルバイト、にも関わらず定着率をおさえている店舗は以外と少ないです。
年間でのパート・アルバイトの定着率、エリア、業定着種、業態によって細かくは変わりますが、“80%未満”かどうかがひとつの基準になります。80%未満の店舗は、受け入れ方を変えた方がよい可能性が高いです。
では、どのような視点から変えていけばよいのでしょうか。
下記3点の視点をご参考にしてください。
■入店後の育成プログラムの視点
・あなたの店舗の理念、ハウスルールを伝えることはもちろん、既存のメンバーと「いかに
馴染めるようにしていくのか」が大切です。とある北陸の飲食店では、「仲間の作り方・
職場での関係性の作り方」という時間を入店時の育成プログラムに盛り込んでいます。
ネット社会が進んだことにより、学生によっては“友達づくり”が以前より苦手になっている傾向があります。ホール、キッチンのスキル教育にすぐに入るのではなく、“関係づくり”から受け入れ体制を強化しているのです。
その結果、入店後の3ヶ月間の定着率も全店で90%以上になりました。スキル教育重視ではなく、“馴染みやすい環境づくり重視”は現代において効果が高いという事例といえるでしょう。ぜひ、進めていただければと思います。
■パート・アルバイトの育成の考え方の視点
・人時売上高など生産性を向上させるためには、パート・アルバイトを多能工化していく。
この考え方が非常に多いです。但し、スタッフによっては1ポジションの業務に絞り込むことで集中的にその業務を体得し、いち早く自信を醸成していく育成が大切なケースもあります。
マクロでみると多能工化よりも生産性が高くなりやすいです。
既に実施されている場合でも、是非、型にはまった多能工化の育成だけではなく、“1ポジションでの深堀り”の視点も再確認していただければと思います。
■店長としての心構えの視点
・店長に欠かせない心構えの1つに“五惚れの精神”というものがあります。店長として、5つの事に惚れているかというものです。
①会社に惚れているか? 
②商品に惚れているか?
③サービスに惚れているか?
④仲間に惚れているか?
⑤自分自身に惚れているか?
この5つです。店長自身が上記の5つに惚れていないと、日々の言動が変わります。言動が変わると新人スタッフだけではなく既存のスタッフにも伝わります。店長の心構えによって新人スタッフが定着しやすい・育ちやすい環境にも影響を与えます。
ぜひ、“五惚れの精神を持てているか?”自問自答していただき、改めて振り返っていただければと思います。
新人スタッフの定着率向上は、“サービス品質の安定や向上”、“社員の業務負担の軽減”、“求人広告費の削減(営業利益アップ)”などにつながります。
ぜひ、新人スタッフ1人1人のタイプを店長自ら把握しにいき、寄り添いながら、今回ご紹介した視点を参考にしていただければと思います。
株式会社 船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
https://food-business.funaisoken.co.jp/

(公開日 2019年4月22日)

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