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お金をかけずに人材採用を強化するための3つの基本

全国の飲食店店長の皆様。
こんにちは船井総合研究所の釼持です。
今回は、お金をかけずに人材採用を強化するためのポイントをご紹介します。
普段しないようなテクニック論ではなく、基本的なことを徹底することで、
人材採用にも良い影響を与えます。
人材採用の“基本”はできてますか
■まずは何よりも営業状況を見直すことから
どこに行っても「人手不足」という言葉を聞きますが、「人材採用」において、店長やマネージャーの役割は何でしょうか。
例えば、「求人を安く効率的にかけること」、「スタッフに長く勤めてもらえるように工夫すること」など、業態やお店の状況によって解は1つではありませんが、採用という側面で見逃しがちな視点として、「お店の営業」が挙げられます。
募集の対象となるアルバイトやパートの方は、多くの場合、応募する以前から顧客としてお店のことをよく見ています。「どんな雰囲気のお店か」、「どんな仕事をしているのか」、「どんな方が働いているのか」、など。実際に飲食店で働いているパート・アルバイトの80%以上が、現在働いているお店を顧客として利用した事があるというデータも出ています。
採用するための母集団形成をどうするか、求人ノウハウや採用後の定着といった部分ももちろん大切です。
しかし、それ以前に、健全に、顧客からみて毎日魅力的な店舗営業ができているかを見つめ直す必要があります。「人がいないから求人をかける」、「人がいないから本部に依頼をする」という付け焼き刃的な対応では、人材採用からみても根本的な解決はありません。まずは基本的な営業を見直すこと、これが人材採用における第一に押さえておくべき重要な点です。
■面接時間は最低でも30分確保しましょう
2つ目の押さえておくべきポイントとして応募後の面接が挙げられます。みなさんが日々営業しているお店に対して、良い印象を持ってくれた方だけが面接に来てくれます。顧客として利用して応募者自身が「このお店で、この人達と一緒に働きたい」と思ってくれた方です。すなわち面接に来てくれた時点で、その方は既にお店のファン客である可能性が高いのです。
ではそのファン客に対し、店長やマネージャーはどのような対応をするべきでしょうか。単純に条件のマッチングだけであれば、ロボットやWEB上でできる時代です。直接応募者と対面する際には、採用の合否に関わらず、誠心誠意を尽くして面接する事が大切です。何よりも物理的な時間、面接時間をしっかりと30分以上は取っておきましょう。「お店が忙しくてなかなか時間が取れません」というのは営業段階での準備不足といえます。面接を受けに来られた方は「自分が受け入れられているかどうか」というのを、それまでのやり取りや面接時に瞬時に感じ取ります。しっかりと応募者を迎えるベストな状態で面接に臨みましょう。
■面接での紹介促進
面接時に伝える内容でも次の採用に繋がる重要なポイントがあります。それは面接の段階で紹介をしてもらえるかどうかを確認することです。最初の面接段階で確認された事や言われた事というのはその後にも大きく影響します。
良くも悪くも「最初に言われたのが…」というのはよく聞かれる言葉です。紹介の方が最も効率良く、既に紹介者からお店で働く魅力が十分に伝わっており、採用後に活躍してくれる可能性が高くなります。ぜひ、初回接点の段階でもそれを伝えるという事を実践してみて下さい。
採用方法は多岐にわたります。様々な媒体やマーケティングの視点に立って人材採用を行うことも大切です。
しかし、その前提には、今回紹介した基本的な点が徹底できているか否かで結果も変わってくるといえるでしょう。まずは基本に立ち返り、身近な所からぜひ一つずつ実践して頂ければと思います。
株式会社 船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
http://funai-food-business.com/

(公開日 2018年9月10日)

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