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ここが違う!すごい店長のPDCA

全国の飲食店店長の皆様。
こんにちは。船井総合研究所の高橋空です。

日々店舗の営業をしていく中で、やらなければいけないことは多くあるかと思います。
その中で、皆様は営業業務以外に店舗の課題を「自分で考え」解決していかなければなりません。
しかし、そのための時間をうまく作ることができず、店舗の業績が横ばい、もしくは低迷してしまっているケースが見受けられます。
業績の差は、PDCAの回し方にある!?
この状態を脱却するためには、「PDCA」を「速く」「効果的」に回せるかにかかっています。
PDCAとはPlan(計画)・Do(実行)・Check(検証)・Action(改善)の略語であり、改善活動においてこのサイクルを回していくのが重要だといわれています。
このPDCAがうまくいっていないケースとしては、課題に対して一つの計画と結果で一喜一憂してしまい、改善活動の数をこなせていないということです。
例えば、ある月に業績を上げようと思い、店舗主導でチラシ販促を実施したが効果が出ず、モチベーションが下がってしまい、その他の対策もやっていなかったため業績は変わらず、効果が出なかった原因もわからないので、次の対策に活かせないなどといったケースです。
では、すごい店長はどのような PDCAの回し方をしているのでしょうか?
多くのケースとしては以下の8つのステップでPDCAを回せている店長が着実に業績を上げています。
■Plan(計画)
①大きな目標を立てる(週、月単位など)
②小さな目標を立てる(1日が原則)
③目標達成に有効な方法をリストアップする
■Do(実行)
④期間を決めて、すべての方法を同時に試す
■Check(検証)
⑤毎日、目標と結果の違いを検証する
■Action(改善)
⑥検証をもとに、毎日改善する
⑦一番すぐれた方法を明らかにする
⑧一番すぐれた方法を磨きあげる
この中でも特に重要なのは「②小さな目標を立てる(1日が原則)」と「⑤毎日、目標と結果の違いを検証する」です。
②に関して、普通の店長は1か月1改善ですが、すごい店長は1日1改善をするということを意識しています。
そのためには、月間で「売上・原価などを改善する」などの目標の立て方をするのではなく、売上を上げるために、毎日単位で「ドリンクの買い上げ点数」をいくつに設定するのか?
原価を改善するために、毎日単位で「売れ残り廃棄数」をいくつに設定するのか?
などといった具体的な目標の立て方が大切になってきます。
また、⑤に関しては、上記で立てた毎日の目標に対する結果を必ず数字で振り返り、勝った負けたを明確にしていくことが大切です。
数字で振り返れないものは、結果に対する改善策があいまいになってしまい、改善しにくいものになってしまいます。
この8つのステップで店舗の改善活動を行っている店舗は競合店よりも業績が良い傾向があります。
今回のコラムをご覧頂いた皆様には、是非今日から毎日の目標設定と効果検証を実行して頂き、より良い店舗作りをしていただければと思います。
株式会社 船井総合研究所
国内最大級の経営コンサルティング会社の「フードビジネス専門サイト」
https://food-business.funaisoken.co.jp/
フードビジネス支援部
高橋空

(公開日 2017年9月11日)

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