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客単価アップにつながる接客トークとは?

今回は現場でのコミュニケーションについてご紹介します。
飲食店に限ったことではないですが、お客様は、自身のニーズや価値との合致を感じると、購買(お買い上げ)します。飲食店の場合は食べ合せやここにしかない商品など、物販、アパレルでは組み合わせやコーディネイトなど、購買行動に移るきっかけはお客様によってさまざまです。
そこで、接客トークの分類から購買に繋がりやすい例をご紹介します。
客単価アップ!「型」を使った接客トークの極意
(1)ニーズ確認型

お客様の求めている物を聞き出し(お伺いし)提案することです。ファーストコンタクトに有効な手段です。
飲食店の場合は、よほどのことがない限り「入店=食事(お買い上げ)」ですので、迷われているお客様や「おすすめは何ですか?」と聞かれるお客様には、普通におすすめ商品を伝えるのもベターですが、会話がそこで終ってしまう可能性もあります。会話に繋げる為にも“質問”で返してみましょう。「お腹は結構空いてらっしゃいますか?」「あっさり系がお好みですか?」など、味覚、ボリュームの質問をしてお客様のニーズ(求めている物)を探り、ベストの提案ができると素敵ですね。
物販、アパレルの場合は「入店=購買」でないため、こちらから積極的にニーズ確認を行うと逃げられる可能性があります。暫く観察してみて迷われている素振り(商品同士を見比べている、首を傾げている、きょろきょろしている行為)をしていたらお声掛けしてみましょう。

(2)ウォンツ提案型

ウォンツ提案は、こちらである程度の情報を元に「仮説」を立てるものです。
一見難しそうに感じるかもしれませんが、接客本来の楽しさがここにはあります。
接客の楽しみ方は、「目の前のお客様にいかに喜んでもらうか?いかにサプライズさせるか?いかに感動してもらうか?そのためにどのような“おもてなし”をすると良いのか」を想像することから始まり、経験と共に創造へ変わります。そのためには、日頃からお客様を観察するくせづけをし、「このお客様はどこから来たのだろう?」「何を食べに(買いに)来たのだろう?」「こんなサービスすると喜んでくれないかなぁ?」など想像してみて下さい。声に出さないようにして下さいね(笑)

これらの型を意識して組み合わせ、食べ合わせが提案できるとお勧めした商品を販売できる確率がぐっと上がってきます。そのためには、お客様が「何を持っているのか」(物販・アパレル)「何を注文したのか」(飲食)を把握する必要があります。最初は意識して取り組んで見ましょう!

最後に「知的向上欲」と言う言葉を聞いたことがありますか?人間は潜在的に「知りたい」という欲求を持っています。皆さんのお店の雑学、商品の豆情報、裏話など大好物です。会話が弾んだお客様には是非「ここだけの話」をしてみて下さい。お客様はきっと笑顔になると思いますよ。
株式会社 船井総合研究所
フードビジネス支援部
  シニア経営コンサルタント
石本 泰崇

(公開日 2016年8月14日)

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