みんなが
気になる空気の質。
この機会に
見直してみませんか?
ご存じですか?保育施設には、空気の汚れの原因がたくさんあるということを。抵抗力が弱い子どもたちが長時間過ごす場所だから、空気の質には敏感でいたいものです。
舞い上がるホコリ、留まる細菌・ウイルス。
こうして汚れる施設内の空気。
空気汚染はアレルギーを引き起こしたり、施設内での感染症流行の原因にもなる可能性が…。対策を立てるためにも、まずはどのような原因で保育施設の空気が汚れていくのかを知ることからはじめましょう。
子どもたちが走り回って…、 ホコリが舞い上がる!
ホコリは人の移動などで舞い上がり、空気の流れに乗って部屋のあちこちに移動します。一度舞い上がった0.001mmのホコリは、なんと1m落ちるのに約9時間もかかるそう※。子どもたちが元気に走り回る保育施設は、ホコリが舞い上がりやすい環境なので、空気を吸うことでホコリも一緒に吸い込んでいるなんてこともあるかもしれません。
※ダスキン調べ
※イラストはイメージです。 ※調査した一般家庭のホコリの年間平均値です。 ※季節によって変動します。 ※各家庭の住まい方によって異なります。 (ダスキン調べ)
換気ができなくて…、細菌やウイルスが溜まる!
子どもたちがはしゃぐ声が近隣住民の方に「騒音」として苦情の対象となったり、窓を開けておいてしまったために転落事故が起こったり…。そんなことを避けるために窓を極力閉めているという施設も多いのではないでしょうか。
換気をしなければ、細菌やウイルスなどに汚染された空気が室内に漂ったままの状態がずっと続いてしまいます。
たとえばこんなものが空気を汚染する!
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細菌・ウイルス
抵抗力が弱い子どもたちが過ごす施設では、人から人へ感染する細菌やウイルスに注意が必要です。
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カビ
カビは、「感染症」「アレルギー」「中毒」といった健康被害を引き起こすことがあると言われています。湿気が多いところやエアコン内部に発生しやすいです。
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花粉
1年を通して発生しますが、特に多いのが春先のスギ花粉。くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を引き起こします。
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化学物質
建材や内装材から発生する物質が原因で、頭痛や吐き気その他身体の不調を訴える「シックハウス症候群」になることも。
空気の問題はこのほかにも!
イヤなニオイが与えるイヤな影響。
汗をたっぷり吸ったふとん、使用済みのおむつ、調理室、エアコン内のカビなど、施設のいたるところに気になるニオイのもとがたくさん。もしもそんなイヤなニオイが漂っていたら…、子どもたちの騒ぎのもとになるかもしれませんし、施設見学に来られた方の気分を害すこともあるかもしれません。
ニオイに気をつけないと、もしかしたらこんなことに!
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ニオイが原因で
「臭い!臭い!」と
大騒ぎするかも… -
施設選びの選択肢から
外れるだけでなく、
SNSや口コミで
悪い評判が
拡散するかも… -
ニオイが気になって
保育に集中できなく
なるかも…
“安心”できる空間に
近づけるための対策をしましょう!
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空気清浄機を設置する
換気が難しい保育施設には空気清浄機がおすすめ。集塵効果や脱臭効果により、空中に漂う細かなホコリや気になるニオイの除去に役立ちます。また設置していることで、空気に気を遣っている施設というアピールにも。
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空気清浄機の効果を維持するためには、
お手入れが大切。下記のグラフからもわかる通り、せっかく設置しているのに「フィルター交換をしたことがない」という方が約半数。
フィルターはお手入れや交換をしないと機能が大幅に低下してしまいます。 -
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換気をしっかり行う
子どもたちの来園前など、可能なタイミングでしっかり換気を。どのタイミングで何分間など、計画を立てるのもいいでしょう。換気は2ヵ所の窓あるいは窓とドアを開けて、空気の通る「道」をつくることがポイントです。
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エアコン内部の掃除
エアコン内のカビやホコリを除去するために、定期的に専門業者にクリーニングをお願いしましょう。
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ニオイの元を断つ
汚物の保管場所や調理室のグリストラップなど、ニオイが発生している箇所を把握し、清掃を徹底するようにしましょう。
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カーテンを洗濯する
カーテンもニオイが染みつきやすいもののひとつ。定期的に洗濯することが大切です。
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消臭スプレーを使用する
布製のソファなど洗濯できないものは、消臭スプレーを使用して、イヤなニオイを抑えるのも一つの手。除菌効果があるものがおすすめです。