中小企業の経営戦略を担う「船井総研」のコンサルタントが、さまざまな業種・業態の方向けに書き下ろしたコラムを掲載!
部下に好かれる店長がやっている事
私が全国の飲食店にアンケートを行うと、ほとんどの店長が部下の事で悩んでいます。
では部下から好かれるためには何をしたら良いのか?
今回は、全国で「部下に好かれ」「上手に部下をマネジメントできている」店長が備えている「4つの力」を、皆様にこっそりお伝えします。今すぐご自身に当てはめてチェックしてみて下さい!
どんなに仕事ができても、マナー、モラルの低い店長は好かれません!
■始業時刻・指定時刻の5分前には仕事の準備ができていますか?
→いつも時間に追われてギリギリで行動していると心の余裕がなくなり、部下にもついつい辛く当たってしまいがちです。その空気がお客様にまで伝わってしまうことは言うまでもありませんね。
■いつも話しかけやすい雰囲気がありますか?
→話しかけづらい雰囲気を出していると、部下は店長に「報告・連絡・相談」ができません。
チームプレーが重要な飲食店においてコミュニケーション不足は、これが機能しなくなってしまいます。
■部下の前でお客様をバカにしたりしていませんか?
→お客様を大切にしない雰囲気は他のスタッフにすぐに伝染してしまいます。せっかくサービス業が好きでおもてなしのできる素敵な部下も、お店に見切りをつけて辞めてしまいます。
⇒部下は、あなたが考えている以上に「あなた」に認めて欲しいのです!
しっかりと部下を認めて(承認)あげましょう!
■全てのスタッフに、笑顔で元気よく挨拶ができていますか?
→笑顔で話しかけられるだけで「店長が自分を気にかけてくれている!」と感じ、仕事のモチベーションが上がるのです。
■部下に感謝の気持ちを伝えていますか?
→感謝の気持ちは心の中で想っているだけでは伝わりません。恥ずかしがらずしっかりと言葉で伝えて下さい。
■部下を褒めていますか?
→人は褒められるとヤル気が出るものです。作業効率が上がり、お客様へのサービスの質も上がります。「褒める時は皆の前で!叱る時は二人きりで!」の鉄則を忘れずに!
⇒「怒る」は自分の感情を相手にぶつける事、「叱る」のは相手の成長の為に間違った行動を正してあげる事です。
■本当に部下の為に叱っていますか?
→感情をぶつけても何も伝わりません。大切なのは相手の成長のために叱るという強い想いです。この想いさえあれば誰でも「叱り上手」になれます!
■人間性では無く、行動を叱っていますか?
→「おまえはダメなヤツだ!」などとその人の人間性を否定していませんか?叱る目的は間違った行動を正す事であり、その人をバカにする事ではありません。
■叱った後のフォローをしっかりとしていますか?
→「叱りっぱなし」になっていませんか?
叱ってからしばらくした後に何気なく「明日も頑張ろう!」などと声をかけてあげる事で、より相手に伝わりやすくなりますよ。
⇒仕事を的確に指示できる店長は、部下からの信頼も厚くなります!
■すぐに行動に移せるように数字で指示を出していますか?
→「何分でこの仕事を終わらせてね」など具体的な数値を伝える事が大切です。
■指示の最後に「できるよ、やれるよ」などの肯定用語を使っていますか?
→この一言で、部下のヤル気は格段に変わります。
■指示した業務に関し、しっかりと観察、フォローをしていますか?
→「丸投げ」と「仕事を任せる」は違います。重大なミスを防ぐ為にも必ず観察、フォローを心がけて下さい。
ぜひ、一つずつで良いので今日から実行してください。
フードビジネス支援部
チーフ経営コンサルタント
三ツ井創太郎
(公開日 2015年11月8日)