Introduction Examples
株式会社 ベストブライダル様
慶びの日を、
これまでと変わることなく
お届けするために。
株式会社 ベストブライダル
事業内容：国内ゲストハウス・チャペルでの挙式・披露パーティの企画・立案・運営／宴会・立食・パーティー・イベントの企画・立案・運営／旅館業法に基づくホテル業
主な顧客：一般法人・個人顧客
従業員数：397名（グループ連結 2,241名）（2019年12月時点）
https://www.bestbridal.co.jp/
Summary
Subject
課題
- 目に見えないウイルスの脅威により、ブライダル業界は大きなダメージを受けている。
- 3密状態になりやすいイベントを回避する風潮から、キャンセルが相次いだ。
Purpose
導入目的
- 不安を感じない形で挙式していただけるよう、一定以上の衛生レベルを確保し、客足を戻したい。
- 取り組みを通じて衛生を見える化したい。
Result
結果
- 取り組みをアピールすることで、お客様が徐々に戻り始めている。
- スタッフも安心してサービスに従事できて、モチベーションもアップ。
ブライダル業界にとって、2020年はかつてない落ち込みをもたらす一年となりました。3密状態が危惧されるブライダルイベントでは、クラスターなどの発生を回避しようとキャンセルが相次いだため、営業休止に追い込まれた事業者も少なくありません。
東京・大阪など大都市圏を中心に、ブライダルホールやレストラン、ホテルなどを展開するベストブライダル様では、この苦境を打開するための策として、プロの視点と技術を活かした衛生対策の強化、そして実際の取り組みをお客様に見える形でアピールすることで、回復への道を歩み始めておられます。同社の宴会セールス・レストラン運営担当支配人である三澤悠助様にお話を伺いました。
三澤 悠助 様
「見えない恐怖」を克服するための方法を模索して
三澤 悠助 様
目に見えないウイルスの影響によって、私どもの施設でも多くの結婚式がキャンセルされ、挙式日の変更を余儀なくされました。規模を縮小して何とか開催したケースも少なくありません。「見えない恐怖」と闘わなければいけない状況に見舞われてはじめて、幸せに満ちたカップルをお迎えしていたごく当たり前の日々が、実はかけがえのないものだったことを実感させられました。
キャンセルはご本人様たちの判断だけではなく、親御様からの「今はやめておいた方がいいんじゃない」という意見に押されて、というケースが多いです。それなら、親御様に私どもの取り組みをご覧いただき、「ここだったらいいんじゃないの」と言っていただくことが大切だと考えました。
しかし、衛生的かどうかを「見える化」することは難しく、「うちの施設は安心です」ということを実感してもらうためには、何をどう打ち出せばいいのか‥‥。何が正解なのかわからないまま、もがきながらやってきたのが実情です。
「プロの視点」の導入で、より高い衛生レベルにチャレンジ
自分たちは一生懸命対策しているつもりでも、専門家ではありませんからどうしても限界がある。そこで、ある程度の知見を持った「衛生のプロ」の協力を得て進めた方がいいだろうと。衛生分野に強い会社に相談するため、ダスキンさんをはじめいくつかの会社様について検討しました。
そんななかで、ダスキンさんにお願いすることになった決め手は、世界的なスポーツイベントの選手村のクレンリネスや、ワクチン接種会場の設営などの仕事の請負実績を拝見したこと。以前からマットやモップ、さらに空気清浄機などのレンタルでお世話になっていましたが、その会社が社会的な意義の高い仕事を担っていることにこれまで以上の信頼感を感じました。お客様にも「ダスキンがサポートしているなら安心」と感じていただけるんじゃないか、ということで相談させていただいたのです。
業界の先駆けとなる「結婚モデル」の策定へ
ダスキンさんとお話を進める中で、安心の結婚式のために、私どもがやるべきことを規定した「結婚モデル～Commit32」という、ブライダル業界初の感染対策のガイドラインを策定しました。内容としては基本に忠実に、確実にこなすことで条件をクリアできるものとなっています。
まず第一に、「結婚モデル～Commit32」をお客様に周知することで、私どもの取り組みをご確認いただき、そのうえで安心して式を挙げていただくことが重要。そこで、公式サイトやリーフレットで告知するとともに、ご相談に来られるお客様にも、丁寧に説明しています。「これだけやってくれてるんだったら、信頼してお任せしよう」と思っていただける内容でなければなりませんし、また衛生面でも実効性のあるものでなければ策定した意味がありません。
おかげさまでこの取り組みを発表して以来、お客様の反応は確実に好転し、私どもを選んでくださる方は増えています。「ここなら安心して挙式できる」と思ってくださるお客様が確実に増えている印象です。試行錯誤もありましたが、ご担当いただいた西田さんをはじめダスキンの方々とディスカッションを繰り返す中で作り上げた「結婚モデル～Commit32」を通じて、お客様に安心をお届けできる行動を示していけると信じています。もちろん状況は変化していくものですから、変えなければならない部分はダスキンさんと密に連絡を取りながら対応し、安心を追求していく姿勢だけはこれからも持ち続けたいと考えています。
ダスキンとの取り組みを通じて、変化した意識
お客様の安心のために、私どもができることは最大限やる。ダスキンさんというパートナーとともに、お客様に心から喜んでいただけるイベントをお届けすることに対するプライドみたいなものが芽生えてきた、いや、取り戻すことができたかな、というふうに思っています。
結婚式場でありながら結婚式が開催できない、お客様をお招きできないことに心を痛めていたスタッフからも、「結婚モデル～Commit32」を実践することで、「安心できる」「取り組みがいがある」といった声が聞かれます。表情にも明るさが戻ってきました。
お客様にお願いしたアンケートでは、「ダスキンさんがサポートされていることに安心を感じた」というお声も寄せられています。結婚式場には実際に式を挙げられる方以外にも、下見や相談にやって来る方も多くおられますが、そういった方々が感じる不安も、「結婚モデル～Commit32」を通じて解消されつつある気がします。サービス導入がご成約の後押しになっていますし、少しずつですが売上の拡大に対する貢献も見えはじめました。
先行きが不透明な今だからこそ、万全の備えを
人生の節目である結婚式が、たまたまこんな時期に当たってしまった不運を悲しむ新郎新婦やご家族のために私どもができることは、そんな方にこそ安心して楽しんでいただける「場」を提供することであり、それが最大の使命だと思っています。
緊急事態宣言は明けたとはいえ、コロナ以前の状況に戻ったわけではありません（インタビューは2021年10月初旬）。まだ感染状況が今後どうなるかの見通しも立っていませんし、もしこれが終息したとしても、今後別の感染症が発生する可能性もあるといわれています。どんな対策が必要になるかはわかりませんが、つねに備え続けることがノーマルになるでしょう。ダスキンさんには、そのためのパートナーとしてお力を貸していただこうと、今後とも無理をお願いしていくつもりです。
結婚式が挙げられない、という悲しい事態を少しでも減らすためには…
会場側の衛生対策と改善のための意識が何より大切だと思います。ベストブライダルさんはつねに意識を高く持ち、対策に取り組んでおられますから、ダスキンとしてしっかりサポートすれば、多くの方々の願いである「ふだん通りの結婚式」が実現できるのではないかと、その一心でお手伝いさせていただきました。
感染対策に注目が集まる中、弊社に対しては「衛生環境を整える企業」との認知が広がっており、今回もその一環でお声がけいただけたと思います。法人営業は事業の垣根を越え、ダスキンの総合力を駆使してお役立ちできる部署でもあり、今回の提案では画期的なパッケージがつくれたと自負しています。この経験やノウハウを生かして、ブライダル業界だけでなく他の業種業態にも横展開していきたいと考えています。
※所属・肩書は取材当時のものです。
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