いつの間にか溜まっているホコリ。掃除をしても掃除をしても発生するホコリ。なぜ発生しているのかご存じですか?空気に潜む環境悪化の原因について探ってみましょう。
小さなチリ(衣類などの布製品から出る糸くずや、ダニのフン・死がい、花粉など)が集まったものが、室内に溜まるホコリの中心。しかし、その他にも部屋の外から侵入してくる汚染源も少なくありません。小さなチリは、空気中に舞い上がって浮遊し、また床に落下するという動きを繰り返しています。
空気を汚す、主な汚染源
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ハウスダスト
細かなホコリのちょっとした動きで宙に舞い、一旦浮遊するとなかなか落ちてきません!
室内のホコリの多くを占めるもので、大半が繊維クズなどの綿ボコリです。衣類の着脱や人の動きでも発生します。また細かな砂ボコリも靴裏などに付着して室内に侵入します。
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花 粉
人によって反応する花粉はさまざま。自分の症状が治まっても、他の人が苦しんでいるかも。
1年を通して存在しますが、特に多いのが春先のスギ花粉。窓を締め切っていても、外出していた人のカラダや頭部に付着して室内に入ってきますので、よく払い落とすことが必要。
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ダ ニ
ハウスダストなどを住み家にしており、人の皮膚やフケなどをエサに繁殖します。
人や動物を噛むダニではなく、何十倍もいる「チリダニ」と呼ばれるダニ。そのフンや死がいのかけらが空中に舞い上がり、それを吸い込むとアレルギーを起こすとされています。
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カ ビ
結露の激しい窓の近辺や、家具・什器の裏側、あるいは壁紙の裏も繁殖場所となっています。
室内の気密度が高くなり、湿気が逃げにくいので、カビが好む環境が増えています。エアコンの内部にも繁殖するケースが多く、シーズンはじめなどはカビが多く排出されるようです。
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細菌・ウイルス
とくに免疫力の弱い老人や子どもたちが多く集まる場所は、大量感染に注意!
菌やウイルスを持った人に接触したり、あるいは咳やくしゃみなどの飛沫などに触れることで体内に入ってくると、感染するリスクが高くなります。潜伏期間などもあり、注意が必要です。
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化学物質
本来は住まいの建材が引き起こす「シックハウス症候群」が中心でしたが‥‥。
新築間もない建物や、壁紙や床材を貼り替えた時などに、接着剤や建材に含まれる化学物質が原因で、頭痛や吐き気その他身体の不調を訴える人も少なくありません。
ホコリがもたらす悪影響
- ホコリが棚や什器の上に付着すると、空気中の水分や油分と結びついて、次第にガンコな汚れに変わります。
- 外部からのホコリが室内の汚れやホコリっぽさを引き起こし、お掃除の負担を大きくしてしまう可能性があります。
- 店舗では商品にホコリが付着し、商品価値が低下することも。
- パソコンや精密機器の多い事業所では、ホコリが原因でシステムダウンするケースも発生しています。