見えないから、感じないからといって何となくそのまま放置されることの多い「空気に関する問題」。でも、最近少しずつ風向きが変わってきています。何となくにおう‥‥と感じたら、見えない空気に注目してみることも大切ですね。
インバウンドの増加で、
空気に注目が集まっています。
新型コロナウイルスが流行するまでは、日本に訪れる外国人観光客は右肩上がりで増加。
政府観光局によると、2019年は3,188万人と過去最高を記録したとのことです。
そんな中、クローズアップされたのがホテルやお店に漂うニオイの問題。特に完全禁煙の国から来られるお客様の中には、ホテル客室に残るタバコのニオイに対するクレームが多く、部屋が用意できないといった事例もあるようです。
また、きつめの香水などをつける習慣がある方々が使用された後の部屋などでは、残り香を気にされる方もあり、ニオイは軽視できない問題となっています。
今後再び、外国人観光客が増加していくと見越して今一度対策を考えておきましょう。
2020年、2021年は新型コロナウイルス流行の影響により、大きく減ったが、2022年は徐々に増えているようです。
働く人にも、お客様にも!?
汚れた空気にはリスクが
つきもの。
春先の花粉症や、冬を中心としたインフルエンザなど感染症の蔓延など、空気が関わる体調の異変は何となく感じておられるのでは?車の排ガスやタバコなどは規制が進みつつありますが、それに代わってPM2.5が注目されるなど、空気環境に関わる問題は次々に…。そのほかにも、カビやホコリも気になること。エアコンの清掃が行き届かないと、事業所内にばらまくこともあるので注意が必要です。
本人だけが気づいていない、
「スメハラ」の恐怖。
ニオイで周囲を不快にさせるという「スメルハラスメント」。個人的な問題と見られがちですが、中には「耐えられない」「頭痛やめまいなど体調不良がひどい」という理由で退職を決意したり、逆にニオイを発していると責められ、ノイローゼになるというケースも。ニオイに敏感になり過ぎている面もあるという指摘もありますが、気にされる方が増えているだけに、職場でも対策を取っているという例が増えているようです。
空気の3大お悩み
空気のお悩みは大きく、「ニオイ(悪臭)」「健康被害」「環境悪化」の3つに分けられます。